最適な補聴器を選ぶために

補聴器を選択し、聴覚のニーズに合わせて調整することは、生活の質に大きな影響を与えます。
お客様に合った補聴器ソリューションを見つけるために、新日本補聴器グループの聴覚ケアの専門家からアドバイスを受けることをおすすめします。
補聴器を選ぶ際の決め手はいくつかあります。この3ステップのガイドは、お客様にとって最適な補聴器を見つけるのに役立ちます。

ステップ 1 補聴器の種類を選択する

利用可能な補聴器のスタイルを比較する
まずは、以下の概要を参照して、各タイプの補聴器の違いをご確認ください。
この概要は、ガイドのステップ2への準備となります。ステップ2では、補聴器を選択する際に考慮すべき6つの重要な要素について説明します。


IIC

CIC

ITC
(カナル)

HS/FS
耳あな型

miniRITE
(外耳道内レシーバー型)

miniRITE R(外耳道内レシーバー型)充電タイプ

耳かけ型
スーパー
パワー

耳かけ型
ウルトラ
パワー
最も目立たない
Bluetooth接続¹
音量とプログラムの調整
交換可能なバッテリー
充電式バッテリー
軽度から中等度の難聴
高度の難聴
重度の難聴

*上記の補聴器は、さまざまなタイプのオーティコン モデルを表しています。

ステップ 2 必要な条件・機能を検討する

補聴器を選択する際には、次の 6 つの要素を考慮してください
このステップでは、お客様にとって最適な補聴器を選択する際に考慮すべき6つの要素について説明します。

1.聴力レベル

聴力レベルによって、選択できる補聴器の種類が変わります。
まずは医師の診断や聴力測定を受けて、自分の聴力レベルを知ることをおすすめします。

聴力レベルを確認する

  • 正常な聴力(≤24dB)
    自覚的難聴の症状がない。
  • 軽度の難聴(25~39dB)
    静かで穏やかな会話や周囲の騒音がある環境では、音声を聴き取りにくい場合がある。
  • 中等度の難聴(40~69dB)
    ラジオやテレビの視聴時には大きな音量が必要で、周囲の騒音を伴う会話が聴き取りにくくなる。
  • 高度の難聴(70~89dB)
    静かな環境でも騒がしい環境でも、スピーチやグループでの会話が困難になる。
  • 重度の難聴(≥90dB)
    あらゆる環境で、電話や音声を聞いて理解することが困難または不可能。

自分の聴力レベルを知ることは、何が自分にとって最適な補聴器であるかを理解するための第一歩です。聴力レベルに関係なく、特定のニーズに合わせて利用できるオプションがあります。

自分の聴力レベルを知っていますか?

補聴器が必要かどうかを知るには、まずは耳鼻咽喉科クリニックの中で補聴器相談医となっている医師にご相談ください。難聴の診断を受けた場合には、お近くの新日本補聴器グループの店舗で無料のご相談と聴力測定を予約してください。受診された医師の診断と指示に沿って、新日本補聴器グループの補聴器専門スタッフがあなたに合った補聴器をおすすめします。

2.補聴器の種類

補聴器にはさまざまなタイプのものがあります。新日本補聴器グループの販売店では、お客様に最適な機能とデザインの補聴器をを見つけるお手伝いをいたします。

考慮すべきデザイン上の要素は次のとおりです。

サイズ

小型で装用しているのが目立ちにくく、ハイテクな機能を備えた機種も各種お選びいただけますが、バッテリー寿命の長さに重点を置く場合は、大型の補聴器 (耳かけ型またはフルシェル耳あな型補聴器) が最適な補聴器となる可能性があります。最新の耳かけ型補聴器は、より目立ちにくくなっており、耳あな型を検討する軽度から中程度の難聴の方にも支持されています。

補聴器にはさまざまな色があることをご存知ですか? 髪の色や肌の色と調和する補聴器を見つけることも、単に自分の好みの色を選択することもできます。

耳かけ型と耳あな型の両方のスタイルには、さまざまなサイズと色があります。耳あな型の補聴器は、外耳道の形状によっては使用できない場合もあります(耳の中にぴったりフィットする必要があるため)。難聴の程度や手先の不自由度も考慮すべき要素となります。

3.快適性

最適な補聴器を選ぶ際には、装用時の快適性が重要です。
耳かけ型補聴器は、多くの方に快適にフィットします。耳あな型補聴器は、一人ひとりの耳の形状に合わせてオーダーメイドで作られます。

耳かけ型補聴器

難聴の方が使用する中で、最もポピュラーな補聴器です。

  • 補聴器本体を耳の後ろに装用して、イヤピースがついた透明なチューブ、または先端にスピーカーがついた細いワイヤ(スピーカーユニット)を通して音が聴こえるようになっています。
  • 最新の耳かけ型補聴器には、非常にコンパクトで目立たないタイプもあります。
耳あな型補聴器

耳あな型補聴器には、目立ちにくい耳あな型補聴器からフルシェル型の耳あな型補聴器まで、5つのタイプがあります。

  • 全てのタイプがお客様の耳あなのサイズに合わせてオーダーメイドで製作されます。
  • 外耳道の大きさと形状によって、耳あな型補聴器が装用できない場合もあります。

4.補聴器の機能

補聴器技術が進歩するにつれて耳に届く音質がクリアになり、聴きやすく自然なサウンド体験が可能とっています。
ここでは補聴器を選ぶ際に考慮すべき機能を紹介します。

360度サウンド

正面だけから聴くことを想定した指向性マイクではなく、全方向からバランスのとれたサウンドを提供する「360度サウンド」機能があります。

BrainHearing™(ブレインヒアリング)テクノロジー

私たちは音を脳で聞いているという考え方に基づくブレインヒアリング・テクノロジーは、周囲のさまざまな音をより自然に脳が聴き取るようにすることで脳の働きをサポートし、疲労を軽減する技術です。ブレインヒアリング・テクノロジーは、周囲のすべての音から必要な音声をよりクリアに脳に伝え、より自然な会話を実現します。

ハウリング(フィードバック)の軽減

不快なハウリング音(しばしばヒューヒュー音として経験されます)は、補聴器のスピーカーから出る音を補聴器のマイクが拾い、再び増幅されることが繰り返される時に発生することがあります。多くの補聴器ユーザーが悩まされてきた不快なハウリング(フィードバック)音ですが、ハウリングが起きる可能性を事前に検知してその発生を抑えることで、大幅に軽減されています。

耳鳴りサポート

難聴のある人の多くは耳鳴りの症状も経験します。
オーティコンは、Tinnitus SoundSupport™ と呼ばれる特定のプログラムを提供しています。耳鳴りの症状を軽減する方法として、スマートフォンから補聴器にお気に入りの音をストリーミングすることもできます。

デジタル機器との接続

補聴器をスマートフォンやタブレットに接続して、電話での会話、音楽、またはビデオ通話を補聴器から直接聴くことができる機能が一般的になっています。補聴器をテレビに接続することも可能です。

充電式電池

最近は、充電式電池で動作する補聴器も増えています。オーティコンの充電式バッテリー寿命は通常3~5年で、経済性にも優れています。

自分に合った補聴器を知るには、まずは耳鼻咽喉科クリニックの中で補聴器相談医となっている医師にご相談ください。難聴の診断を受けた場合には、お近くの新日本補聴器グループの店舗で無料のご相談と聴力測定を予約してください。受診された医師の診断と指示に沿って、新日本補聴器グループの補聴器専門スタッフがあなたに合った補聴器をおすすめします。

5.ライフスタイル

自宅で過ごす時間を楽しむ場合でも、外出先で過ごす時間を楽しむ場合でも、お客様にとって最適な補聴器は、社会参加のレベルに合わせたものが必要です。仕事や友人との交際など活動的であればあるほど、より高度な機能を備えた製品を検討することをおすすめします。

補聴器は生活の質を向上させることができます。ライフスタイルに最適な補聴器を選ぶには、日常生活のどのようなシーンで聴こえにくくなるのか、より詳細に医師や補聴器の専門家に伝えることが必要です。

6.価格と品質

補聴器の価格は、搭載する機能や技術によって幅があります。 最新の技術では、音のクリア度が向上や周囲の雑音を低減する機能により、脳が聴くための努力(リスニング・エフォート)が軽減され、より自然な聴こえをサポートできるようになっています。こうした高度な機能が搭載されるほど、補聴器の価格は高くなります。
お客様の生活に必要な機能が搭載された補聴器を提供するために、新日本補聴器グループではさまざまな資金調達や助成金の情報を提供しています。

ステップ 3 購入後も定期的に
補聴器の専門家に相談する

聴力レベルは時間とともに変化します。現在の聴力レベルを正しく知るためには、定期的に聴力測定を受けることが重要です。
今すぐ無料の聴力測定をご予約いただく必要がある理由をいくつかご紹介します。

  • 聴覚に変化があったのではないかと思われる
  • 複数の人と同時に会話するのが難しくなった
  • 音量を上げないとテレビの音が聴こえなくなった
  • 年齢が60歳以上で、過去12~18ヵ月間聴力測定を受けていない

上記の場合、聴力レベルの変化や難聴の可能性を示す兆候である可能性があります。難聴の疑いがある場合は、医師の診断を受けることをおすすめします。難聴と診断された場合、新日本補聴器グループ の聴覚専門医または聴覚ケアの専門家が、具体的かつ個別のアドバイスを提供いたします。